ディスクバックアップ/PS2実機でバックアップ起動を行う方法

(海外ディスク起動も可)




本ページではPS2ソフトのバックアップ方法からPS2実機で起動するまでの手順を紹介する。
これから紹介する手順は、「ディスクが読み込めずゲームをプレイすることができない」という人や
海外ディスクを日本のPS2実機で遊びたい」と悩んでいる人にとって特に有効な方法となるだろう。
また大雑把ではあるが注釈として「用語解説」も用意してある。文中に「」が付いた用語を
クリックすると、その用語の解説までジャンプが行われる。



このページで記した内容を実行する前に、まずは下記の注意点をよく読んでおいてほしい。
まず初めに、これらの方法を実行する際は全て自己責任で行うことをお願いしたい。
実行する環境※の異なりや、何らかの誤作動でパソコンやPS2に不具合・故障が生じてしまう可能性も
否定できないからだ。また作成したバックアップデータは個人利用の範囲に留めておくこと。
何か問題が発生した場合は、エラー不具合内容を「連絡先」にて送信してくれると
回答することがあるかもしれない。



本ページの内容を実行するために必要なもの
必須(全ての起動方法で共通)
・バックアップしたいPS2ディスク
・FMCB
・USBポート・メモリカードスロットが正常に使えるPS2本体
・Windows搭載のパソコン(Windows 7以上を推奨)
DVD-ROM※が読み込めるドライブ(外付けあるいは内蔵)※

USBから起動する場合
・全データを消去してもよいUSBメモリ

DVD-Rにコピーして起動する場合
DVD-R※(4GB以上のデータを書き込む場合はDVD-R DLが必要)
・DVD-Rへの書き込みが行えるドライブ(外付けあるいは内蔵)

FMCBについて
FMCBとはPS2起動時のメモリーカード内データ読み込み中に関する脆弱性を(恐らく)利用し、
非正規のプログラムPS2実行させることが可能なメモリーカード
とりあえず、"特殊なデータが書き込まれたメモリーカード"であると覚えておけばよいだろう。
今回紹介する方法では、その"非正規プログラム"を利用しPS2実機でバックアップを起動することとなる。
これから紹介する手順を踏むにあたって最も重要なパーツと言っても過言ではない。
ちなみにPS2本体へ直接手を加えて改造することはないので安心して使えると思う。
入手方法は至って容易なものであり、現在Amazonオークションにて1500円程度で販売されている。
ほぼ全てのPS2の機種に対応しているらしいが、極一部に使えない機種も存在するとも聞くので
まずはFMCBが手持ちのPS2で正常に動作するかを確認しておいた方が無難と言えよう。

本ページ作成中では以下のものを使用した。


・「SCPH-30000」のPS2本体
PS2本体

・Windows 10 64bitのタブレットパソコン

・FMCB (V1.966)
・ダイソーの64GB USBメモリ
FMCB、USBメモリ

・ダイソーのDVD-R
DVD-R

・Okage Shadow King (映像信号方式NTSCの海外ディスク)
OKAGE


海外ディスク起動しても周辺機器であるメモリーカードコントローラー共にそのまま使用可能だった。
ただし信号方式PALであるソフトは確認を行っていないため正常に動作するかは不明



各起動方法のメリット・デメリット
バックアップを起動する方法としては、ゲームのデータをDVD-Rに書き込んで起動する方法
USBメモリにバックアップデータをコピーして起動する方法などがある。
本ページではUSBメモリ、DVD-Rの二つの方法を紹介するが、どの方法にするか悩んでいる場合は
それぞれのメリット・デメリットを把握してから選ぶとよい。

USBメモリ起動のメリット
・複数のゲームを一つのUSBメモリから起動することができる。
・ディスクが読み込めないPS2本体でもゲームを遊ぶことができる。
USBメモリ起動のデメリット
・転送速度が遅いためゲームのロード時間が増加してしまう。
・動画データを使用したムービーシーンでは途切れ途切れになることが多い。
・4GB以上のバックアップデータを書き込む際は分割を行わなければならない。

DVD-R起動のメリット
・起動方法が容易である。
・オリジナルディスクとほぼ同等の転送速度でゲームをプレイできる。
・確実に起動できる可能性が高い。
DVD-R起動のデメリット
・DVDドライブが必須になる。
・CD-ROM(記録面が青色)ディスクからのバックアップを書き込む際には少し手間が掛かる。
・書き込みに少々時間が掛かる。
・一度失敗するとそのDVD-Rディスクは使えなくなる。



これから行う手順の大まかな流れ
共通
・作業に必要なプログラムのダウンロード
・ImgBurnを利用したゲームディスクのバックアップ

USBメモリから起動する場合
・USBメモリをFAT32形式でフォーマット
・USBメモリへバックアップデータを書き込む
・PS2にUSBメモリとFMCBを接続しOpen PS2 Loader経由でバックアップを起動

DVD-Rから起動する場合
・CD-ROM(記録面が青色)バックアップの場合はImgBurnにてISOを再構成
・バックアップデータにパッチを当てる
・PS2にFMCBと書き込んだDVD-Rを挿入しESR経由でバックアップ起動を行う

こういった作業が初めての方は何だか難しそうに感じてしまうかもしれないが、
画像を見ながら手順通りにじっくり操作を行えばきっと上手くできるはずである。
どうしても何かが原因で先に進めないという場合は「連絡先」にて、
その問題の内容を送信してみるとよい…かもしれない。



必要なプログラムのダウンロード
今回は各ダウンロード方法解説の手間を省くために必要なプログラムをZIP形式で
ひとまとめにしてGoogle Driveへアップロードを行った。
ここをクリックして必要なプログラムをダウンロード


ダウンロード方法
ダウンロードしたZIP形式のファイルを開き、「PS2_BACKUP」フォルダを
任意のディレクトリ※(デスクトップなど)解凍(コピー)しておくこと。



ディスクのバックアップ手順
それでは、まず肝心のディスクバックアップ方法から解説していこう。
ここで言うバックアップデータとは、"ゲームディスクから取得したディスクイメージ※"を指すのであるが
Windows標準機能ではディスクイメージを作成することができない…。
そこで「ImgBurn」というフリーソフトの出番だ。このソフトを活用することで
ディスクイメージの取得・書き込みが意図も容易く行えるようになる。
なお、このフリーソフトにはコピーガードを解除するような機能は含まれていないので安心して利用できる。
(PS2のディスクにはコピーガードは施されていないため正常にバックアップが行えるはずである。)

ImgBurnのインストール
ImgBurnを利用するにはパソコンへインストール※を行わなければならない。
まずは解凍した「PS2_BACKUP」フォルダ内にある「ImgBurn」フォルダの
SetupImgBurn_2.5.8.0.exe」を実行すること。


すると、こんなウィンドウが表示されるので「Next」をクリックして先へ進む。
セットアップ方法1

チェックを入れてさらに「Next」。
セットアップ方法2

何も変更を加えずに「Next」。
セットアップ方法3

これも何も変更を加えずに「Next」。
セットアップ方法4

もちろん何も変更を加えずに「Next」。
セットアップ方法5

するとインストールが開始される。
以下のウィンドウが表示されたらインストールが完了しているので「Finish」で終了。
セットアップ方法6


ImgBurnによるディスクイメージの取得
外付けのディスクドライブを利用する場合はImgBurnを起動する前にパソコンへ接続しておくこと。
ディスクドライブにバックアップしたいディスクを入れる。


ディスクが正常に認識されたら、デスクトップの「ImgBurn」ショートカットからプログラムを起動。
ディスクイメージの取得1

「Create image file from disc」を選択する。
ディスクイメージの取得2

読み取り先ドライブを選択し、参照ボタンをクリックする。
ディスクイメージの取得3

「ファイルの種類」を「ISO Files」に変更、ディスクイメージの保存先を指定する。
ファイル名を全角で入力すると、稀にPS2側で認識できないことがあるため必ず半角入力で行う。
ディスクイメージの取得4

読み取りボタンをクリックするとディスクイメージの取得が開始される。
ディスクイメージの取得5

CD-ROMディスクから取得を開始すると警告が表示されることがあるが構わず「はい」をクリック。
(「いいえ」を選ぶとISO形式ではなくBIN形式のイメージが作成されてしまう。)
ディスクイメージの取得6

しばらく経過して「Operation Successfully Completed!」という
表示が出たならばディスクイメージの作成に成功。
ディスクイメージの取得7

これでディスクのバックアップは完了となる。

BINファイルをISOファイルへ変換する
何らかの原因でどうしてもBIN形式が出来上がってしまう場合は「PS2_BACKUP」フォルダ内の
cdvd_iml2iso_403」フォルダにある「cdvd_iml2iso_403.exe」を実行すること。


プログラムが起動したら、BINファイルをドラッグ&ドロップするか「Open」ボタンでBINファイルを開く
BINファイルの変換1

そして「bin2iso」ボタンをクリックするとISO形式への変換が行われる。
BINファイルの変換2

しばらくして「Conversion bin2iso Done!」という表示が出れば変換が完了。
BINファイルの変換3


USBメモリ起動手順

USBメモリのフォーマット
バックアップしたディスクイメージをUSBメモリへコピーする前に、
USBメモリを一度FAT32形式でフォーマット(全データ消去)しておく。


USBメモリをパソコンへ接続したら、まずは「エクスプローラー」を開き
USBドライブを選択して右クリックしメニューから「フォーマット」を選ぶ。
USBメモリのフォーマット1

「ファイルシステム」が「FAT32」であることを確認し「ボリュームラベル」に名前を入力。
そして「開始」をクリック。32GB以上のUSBメモリは「exFAT」と「NTFS」しか選択できないので
Rufus」というフリーソフトを利用する。
(Rufusを使う前に、目印として「ボリュームラベル」に名前を入力し
一度フォーマットしておくことを推奨する。)
USBメモリのフォーマット2


32GB以上のUSBメモリをフォーマットする
安全のため、PS2で使用するUSBメモリ以外のメディアをパソコンから取り外しておくこと。


まずは「PS2_BACKUP」フォルダ内の「rufus-4.4」フォルダにある「rufus-4.4_x86.exe」を実行する。
Rufusuを使ったUSBメモリのフォーマット

(「デバイス」を選択する際、それが"PS2用に用意したUSBメモリ"であるかどうかをきちんと確認しておくこと!
誤って別のデバイスを選んでしまうと、意図しないデータ消去に繋がり大変危険である。)
「デバイス」をPS2で使うUSBメモリに変更し、「ブートの種類」を「非ブート用」、
「パーティション構成」を「MBR」、「ファイルシステム」を「Large FAT32」に
設定してから「スタート」をクリック。
これでUSBメモリがPS2で利用可能となるはずである。

ディスクイメージをUSBメモリへコピー


「エクスプローラー」でUSBメモリを開き、何もない場所で右クリックを行いメニューから
新規作成」の「フォルダー」を選択。
ディスクイメージのコピー

半角入力で「CD」と「DVD」という名前の二つのフォルダを作成しておく。
「CD」フォルダにはCD-ROMディスクから取得したISOファイルを、
「DVD」フォルダにはDVD-ROMディスクから取得したISOファイルをコピーしておくこと。

4GB以上のISOファイルをコピーする場合
FAT32ファイルシステムの仕様上、サイズが4GB以上のファイルは書き込むことができない
なので「USBUtil」というプログラムを利用しファイルを分割する必要がある。
PS2_BACKUP」フォルダ内の「USBUTIL v2.2 rev1.0 EN」フォルダに、
分割対象のISOファイルを移動させてから「USBUtil v2.2 rev1.0_English.exe」を実行。


「OK」をクリック。
4GB以上のディスクイメージのコピー1

「File」タブを選択し「Create GAME from ISO」をクリックする。
4GB以上のディスクイメージのコピー2

移動させておいたISOファイルを選択、「Create」をクリック。
4GB以上のディスクイメージのコピー3

すると分割処理が開始されるのでしばらく待つ。
4GB以上のディスクイメージのコピー4

100%になったら「Cerrar」をクリックする。
4GB以上のディスクイメージのコピー5

USBUTIL v2.2 rev1.0 EN」フォルダ内に、ISOファイルが分割された「ul.」から始まるファイル群と
管理情報である「ul.cfg」ファイルが作成されているはず。
4GB以上のディスクイメージのコピー6

それらを全てUSBメモリのルートディレクトリへコピーしておく。
(「CD」や「DVD」といった特定のフォルダへ入れるのではなく、USBメモリを開いたら"そのまま"コピー。)
4GB以上のディスクイメージのコピー7


4GB以上のゲームを新たに追加するには


新たにゲームを追加する場合は、前回の「ul.cfg」を
「USBUTIL v2.2 rev1.0 EN」フォルダ内へコピーし「Open games list」をクリック。
4GB以上のディスクイメージのコピー7

「ul.cfg」を選択し「Load」をクリックする。
4GB以上のディスクイメージのコピー8

「ul.cfg」があるフォルダ内に分割されたファイルが存在しないと警告が表示されるが構わず進む。
4GB以上のディスクイメージのコピー9

「ul.cfg」を開いたら上記の「4GB以上のISOファイルをコピーする場合」と同様の手順
ISOファイルの分割処理を行うこと。(分割完了後、USBメモリ内の「ul.cfg」も書き換える。)
4GB以上のディスクイメージのコピー10


Open PS2 Loaderの起動
USBメモリへのコピーが完了したら、いよいよPS2実機での起動手順に入る。


まずはUSBメモリをパソコンから取り外し、PS2本体へ接続を行う。基本的にどのポートに接続しても構わないが、
手順を進めている際にUSBメモリが認識できなかった場合は別のポートに接続して試すこと。
PS2のUSBポート

さらにFMCB任意のメモリーカードスロットに接続し電源を入れる。
USBメモリとFMCBを接続

何らかのディスクがPS2に挿入されている場合はディスクを取り出してから電源を入れ直す
FMCB画面1

Free MCBootのロゴが表示されメニュー画面が出たら、「OPNPS2LD(OPL)」を選択。
OPL操作1

この状態では〇ボタンがキャンセル×ボタンが決定になってしまうのでボタン設定を行う。
OPL操作2

まずはSTARTボタンを押して「Setting」を選び×ボタンで設定に入る。
OPL操作3

十字キーでカーソルを「Select button」まで移動させ×ボタンを押す。
OPL操作4

十字キー↑を押して「Cross」から「Circle」に変更し×ボタンを押す。
OPL操作5

カーソルを「OK」まで移動させて×ボタン。
OPL操作6

これで〇ボタンで決定、×ボタンでキャンセルが行えるようになる。
この設定を次回以降も使用する場合は「Save Changes」を選択しておくこと。
OPL操作7

「Settings saved…」が表示されたら×ボタンで閉じる。
OPL操作8

×ボタンを押して設定メニューを閉じる。
OPL操作9

十字キー←で「USB Games」を選び、〇ボタンを押す。
OPL操作10

するとUSBメモリにコピーしておいたバックアップがリストに表示されるので十字キーで選択。
(ISOファイル名を全角で入力してしまった場合は表示が?????となるので注意。)
OPL操作11

〇ボタンを押すとゲームが開始される。
OPL操作12

これでUSBメモリからゲームをプレイすることが可能となる。


DVD-R起動手順

ISOファイルにパッチを当てる


まずは「PS2_BACKUP」フォルダ内の「ESR disc patcher GUI v0.24a」フォルダにある
ESRDiscPatcher.exe」を実行する。「PATCH」ボタンをクリックして対象のISOファイルを開く。
ESRパッチ1

「Patching process finished successfuly!」という表示が出ればパッチ処理が完了しているので
プログラムを閉じる。
ESRパッチ2


CD-ROMディスクから取得したISOファイルにパッチを当てる場合


CD-ROMディスクからのバックアップの場合、そのままでは「No UDF descriptor!
というエラーが発生してしまうため、DVD用のイメージファイルを作成する必要がある。
ESRパッチ3

まずは「エクスプローラー」で対象のISOファイルを右クリックし、「マウント※」を選ぶか
ISOの再構成1

あるいは「プログラムから開く」から「エクスプローラー」を選択する。
ISOの再構成2

(イメージファイルを開くことができない場合は、
バックアップ元のCD-ROMディスクをドライブにセットしておくこと。)


ImgBurnを起動し「Create image file from files/folders」を選択。
ISOの再構成3

フォルダ参照ボタンをクリックし、
ISOの再構成4

イメージファイルが接続されている仮想ドライブをそのまま選択
(バックアップ元のCD-ROMディスクから直接読み取る場合も同様。)
ISOの再構成5

「Option」タブをクリックして「Data Type」を「MODE1/2048」、File Systemは「ISO9660+UDF」、
「UDF Revision」は「1.02」に設定しておく。
ISOの再構成6

それの設定を終えたら参照ボタンで保存先を指定する。ファイルの種類はISOに設定。
ISOの再構成7

作成ボタンをクリックするとイメージファイルの作成が始まるが、
ISOの再構成8

ボリュームラベルの入力を求められる場合があるのでテキトーな名前を入力し「Yes」をクリック。
ISOの再構成9

データ情報が表示されたら「OK」をクリック。
ISOの再構成10

「Operation Successfully Completed!」が表示されたらISOファイルの作成が完了。
ISOの再構成11

あとは、上記に記した「ISOファイルにパッチを当てる」と同様の手順でISOファイルにパッチを当てること。

パッチを当てたISOファイルをDVD-Rへ書き込む


DVD-Rをドライブへ挿入してからImgBurnを起動し、「Write image file to disc」をクリック。
ISOの書き込み1

参照ボタンをクリックしてパッチを当てたISOファイルを選択。
ISOの書き込み2

書き込みボタンを押すとDVD-Rへの書き込みが始まるのでしばらく待つ。
(書き込まれたデータの正常性確認を行わない場合はVerifyのチェックを外しておく。)
ISOの書き込み3

毎度お馴染みの「Operation Successfully Completed!」が表示されたら書き込み完了。
ISOの書き込み4


ESRの起動
FMCBを任意のメモリーカードスロットへ挿入し、ディスクが入っていない状態でPS2を起動。


メニューが表示されたら、バックアップを書き込んだDVD-RをPS2に入れて「Launch disc(ESR)」を選択。
ESR操作1

しばらく待つとESRが起動し、画面がカラフルに切り替わった後ゲームが開始される。
ESR操作2

ESR操作3

ESR操作4

ESR操作5







おまけ



メモリーカード内にあるセーブデータをUSBメモリへバックアップする
セーブデータをUSBメモリにバックアップしたい場合は以下の手順を踏むとよい。
まずはUSBメモリをパソコンへ接続し、バックアップ保存先フォルダを作成する。
フォルダ名は半角入力であれば何でもいい。


(ページ作成中では「SAVE_BACKUP」フォルダを作成した。)
フォルダの作成

フォルダ作成を終えたらUSBメモリを取り外してPS2に接続。
FMCBから「uLaunchELF」を起動する。
セーブデータのコピー操作0

〇ボタンを押す。
セーブデータのコピー操作1

スロットAのメモリーカードからセーブデータをコピーする場合は
mc0:/」を、スロットBの場合は「mc1:/」を選んで〇ボタンを押す。
セーブデータのコピー操作2

対象のセーブデータを選び、×ボタンでマークを入れる。
セーブデータのコピー操作3

どれが何のゲームのセーブデータであるか把握できない場合は、
パッケージディスクに記されている番号を確認すること。
ディスクに記された製品番号

チェックを終えたらR1ボタンでメニューを開き「Copy」を選んで〇ボタン。
セーブデータのコピー操作4

…/」を選択してデバイス一覧に戻る。
セーブデータのコピー操作5

今度は「mass:/」を選びUSBメモリへアクセスする。
セーブデータのコピー操作6

保存先フォルダまで移動したらR1ボタンを押して
セーブデータのコピー操作7

psuPaste」を選択。
セーブデータのコピー操作8

するとメモリーカードからUSBメモリへコピーが始まるのでしばらく待つ。
書き込み処理中の表示がなくなり、PSUファイルが作成されていればバックアップの完了。
セーブデータのコピー操作9

USBメモリからメモリーカードへセーブデータを復元したい場合は、
mass:/」内にあるPSUファイルを「Copy」、「mc0:/」あるいは「mc1:/」へ「psuPaste」すればよい。
なお、この方法だけではFMCBを複製することは不可能なので注意されたし。

PS2からBIOSをバックアップする
PCSX2」などを利用して、パソコンでPS2ソフトを起動する場合はBIOSが必須となる。
USBメモリを用いてPS2からBIOSを取得したい場合は以下の方法を実行すればよい。
最初に、「PS2_BACKUP」フォルダにある「PS2dumperV2_bin」フォルダをUSBメモリにコピーしておく。
PS2本体にUSBメモリを接続し、FMCBから「uLaunchELF」を起動する。


「uLaunchELF」が起動したら〇ボタンを押す。
BIOSバックアップ操作1

mass:/」を選び、
BIOSバックアップ操作2

PS2dumperV2_bin」フォルダ内の「DUMPBIOS-MASS.ELF」を選んで〇ボタン。
BIOSバックアップ操作3

するとELFファイルが実行されるので3分程度待つこと。
プログラムの仕様上、画面には何も表示されていないがUSBメモリへの書き込みは行われている
(稀に奇妙な画面が表示されることもあるが問題はないのでそのまま待つ。)
BIOSバックアップ操作4

3分ほど経過したら電源を切りUSBメモリをパソコンで確認する。
正常に実行できていればルートディレクトリにBIOSのデータが存在しているはずである。
バックアップされたBIOS







用語解説



・環境
ここで言う環境とは、利用中のコンピューター周辺機器種類設定状態などが
どのように組み合わされ構成されているかを指す。



・DVD-R/RW/RAM/ROM
パソコンなどで書き込みが行える記録用DVDには大きく分けて、書き込みが一回限りのDVD-R
消去を行って繰り返し書き込みが行えるDVD-RW、DVD-RWよりも書き込み/消去の影響に耐えられる
データ用に特化したDVD-RAMの三種類が存在する。DVD-RWやDVD-RAMは何度か上書きを行っていると
耐久性に限界が生じ、DVD-RWは約1000回程度、DVD-RAMは約10万回程度で寿命が尽きてしまう。
しかし、DVD-RWは50回未満で使用不可となってしまったという事例も見られるため、
繰り返し利用している内にデータの保存性が低下してしまう恐れもある。
またDVD-RWはDVD-Rと比べ、書き込み速度が遅いというデメリットもある。
記憶可能な容量は、通常のDVD-R/RW/RAMは4.7GBであることが多いが、
"二層式 (DL、Double Layer)"といわれるDVDは約8.5GBの容量を持っている。

DVD-ROMの"ROM"とは、"Read Only Memory"の略で、その名の通り
読み込み専用のディスクのことを指す。パソコンやゲーム用のプログラムが
書き込まれたディスクであることが大半を占める。当然ながら、これら読み込み専用ディスク
新たにデータを書き込むことは不可能である。



・ドライブ
パソコン用語で"ドライブ"というと、外部記憶装置(記憶媒体)への書き込み・読み込みを
行う装置のことを指す。例えば、かつて広く用いられていたという"フロッピーディスク"や
CD/DVD等のメディア(記憶媒体)への読み書きを行う場合、"フロッピーディスクドライブ"、
"CD/DVDドライブ"といった"各記憶媒体に対応した装置"が必要になる。
そのため、この"記憶媒体に対して読み書きを行う装置"を"ドライブ"と呼ぶ。
(決して、"自動車で遠出"しなければいけない訳ではないのでご安心を。)


内蔵ドライブ

外付けドライブ・記憶媒体


わかりやすく例えると、"記憶媒体"とは人間が情報などを記述するために用いる""、
そして"ドライブ"とは""という"記憶媒体"へ情報を書き記すために必要な、
鉛筆消しゴムといった"筆記用具"であろう。

・DVD書き込み対応ドライブの識別方法・外付けDVDドライブ
CDドライブやDVDドライブは、一般的に元から内蔵されていることが多い。
ただし、殆どのドライブはCD-R/CD-RWの読み書きに対応している傾向にあるが、
DVD-R/RWへの書き込みが行えるドライブが搭載されているかはパソコンの機種によって異なる。
内蔵されているドライブの取り出しボタンあたりを見ると、"DVD-ROM"や"DVD-MULTI"という
マークが印されていることがある。


DVD-ROMマーク
マークが"DVD-ROM"のみである場合、対応しているのはDVDディスクの読み込みだけに限定されるため、
残念ながらDVD-R/DVD-RWへの書き込みは不可能となる。


DVD MULTマーク

"DVD R/RW"や"DVD MULTI"といったマークである場合は、DVD-R/DVD-RWへの書き込みに
対応していると言えるだろう。
これらのマークがない場合、実際にDVD-RWにデータを書き込んでみて試すのが一番判別しやすい。
書き込みが不可能であった場合の対処法としては、"外付けDVDドライブ"と呼ばれる
周辺機器を用意することだ。外付けDVDドライブはUSBで接続を行うのが殆どであり、
プリンターのように手間が掛かる設定をする必要がない。そのため、ただ単純にパソコンに
接続するだけで使用可能となる。家電製品を扱う店や、Amazonといったネットショッピングで
販売されており、比較的入手が容易である。外付けDVDドライブを購入するにあたって注意すべき点は
"パソコンに繋げて使用する製品であるか"、"DVD-R/DVD-RWへの書き込みが行えるか"の確認である。
"Windows対応"、"DVD書き込み対応"といった表記がされていれば特に問題はないと言える。
またパソコンによっては電力不足に陥り、ドライブが正常に動作しないといった問題が生じる可能性もあるため、
電力に不安がある場合はACアダプターから電力供給が行えるセルフパワー対応のものを選ぶことを推奨する。



・ディレクトリ/ディレクトリパス/ルートディレクトリ
ディレクトリとは、簡単に言えばファイルを入れておくためのフォルダのこと。

ディレクトリパスは主にファイルやフォルダの格納場所を指す。
例えば、ドライブレター(ドライブなどを識別するための「C:」や「E:」という文字)が
D:」のUSBメモリ内にある「CD」フォルダをディレクトリパスで表すと「D:\CD」。
ディレクトリパス
この場合、「CD」フォルダが存在する「D:\」がルートディレクトリとなる。
ルートディレクトリ
・ディスクイメージ
ディスクイメージとはCDやDVDなどに記憶されたデータを丸ごと読み取り、
一つのファイルとして扱えるようにしたデータのこと。この丸ごと読み取ったデータ
専用のソフトウェアを用いて、他のディスクに書き込めばコピーディスクを作成することが可能である。



・セットアップ/インストール
セットアップとは、プリンターなどの周辺機器や何らかのソフトウェアを
パソコンで利用可能にするために設定を行うことである。

インストールとは、ハードディスクなどの外部記憶装置にソフトウェアデータを導入し、
ソフトウェアを実行可能とするために行う設定のこと。
意味としてはさほどセットアップと変わりはないが、大抵はプログラムやソフトウェアを
利用可能にするために行う設定を指す。



・マウント
コンピューターに接続した周辺機器などを使用可能な状態にすること。本ページ内では、
ISOディスクイメージファイルを仮想ドライブへ接続・認識させマウントする手順を紹介した。



・仮想ドライブ
仮想ドライブとは、ドライブの役割である"記憶媒体への読み書き処理"を
仮想的に動作させることができる機能のこと。仮想ドライブにディスクイメージファイルを
指定(マウント)することによって、ディスクイメージへのアクセスを行うことが可能となる。
マウントしたディスクイメージは基本的に読み込み専用ディスクとして扱われるため
書き込みを行うことは不可能。この機能はWindows 8以降のバージョンに標準搭載されているが、
それ以下のバージョンでは非対応。